oshigoto daifukuchou

京都大好き推進室長
デッチーくんの

おしごと大福帳

あさぎ色ってどんな色?巻

2020.02.18-17:13

おともだち
みなさんこんにちは☆デッチーくん秘書の谷口です。
今回は先日発表した新選組だんだら羽織の
製作状況についてご報告しますよ~(๑•̀ㅂ•́)و✧

1月某日。
京都伏見にある『染司よしおか』さんの工房にて
「染め」の行程がおこなわれました。

写真1.jpg
『染司よしおか』さんは
江戸時代の末頃から続く染屋さん。
現代の染色は、そのほとんどが化学染料によるものですが
染司よしおかさんでは、
草樹の花びら、実、幹、樹皮、根などの
植物染料により染色されています(﹡ˆᴗˆ﹡)スゴイ

写真2.jpg
こちらは6代目、ご当主の
「吉岡更紗(よしおか さらさ)」さん。

私たちは、新選組がいた時代はおそらく
天然の染料で染められた羽織であったと考え
どうしても「染司よしおか」さんの
昔からの染色手法で
あさぎ色を表現してほしいという
想いがあったんです。

そしてこの想いにご賛同いただき
ご協力いただけることになりました!
本当にうれしくて、もちろんデッチーくんも
工房にお邪魔してきましたよ(*ˊᗜˋ*)/

写真3.jpg
「こんにちはデッチーくん。染色工房は初めてですか?
じゃあ私が案内しますね」

なんと嬉しいことに吉岡さん直々に
ご案内いただきました( º∀º )/ワーイ

写真4.jpg
さっそく工房内にご案内いただくと
なにやら真剣に作業いただいてる方が・・
こちらは何をされているんですか(´ºωº`)?

写真5.jpg
「この作業は『糊置き』の作業です。
色が染まってはいけない部分に『糊』をおいて
染色を防ぐんです。」※茶色い部分

写真6.jpg
おお~(゜o゜)☆これは袖のだんだら部分ですね!
「染司よしおかでは、この防染糊の素材に
もち米からつくられた糊を使用しているんですよ。
そしてその上からひき粉と呼ばれる杉や
檜の木くずを振り、ひっつかないようにしています。」

なるほど~。
だから茶色っぽいんですね。
糊まで自然にこだわった素材!

写真7.jpg
少し話は脱線しますが
じつは今回「生地」にもこだわっておりまして
なんと貴重な国産の「麻」を使用します。

確証はないんですが、当時の新選組の羽織は
麻であったかもしれないということから
麻での製作にチャレンジすることに
なりました(๑•̀ㅂ•́)و グッ!

もとい!!
さあ、次はいよいよその貴重な麻に
「あさぎ色」を染色する行程です!!(;°Д°;)ドキドキ

「浅葱色(あさぎいろ)」は色々あるようですが
昔ながらの「藍」を使用して
私たちが想い描く浅葱色を表現していきます(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑

写真8.jpg
「これは藍のかめです。真ん中にぶくぶくと
泡がたっていますね。藍のご機嫌が良いときは
このように泡立ってくるんですが、私たちはこの状態を
『藍の花が咲く』と呼んでいるんですよ。」

ということは、今日はご機嫌が良いんですね♪
きっとキレイに染まってくれるはず(*´▽`*)ワーイ

写真9.jpg
先ほど防染糊を置いた麻。
染色のスタンバイが完了です☆

写真10.jpg
いざ!!藍の中に突入です(((;꒪ꈊ꒪;))):ドキドキ

写真11.jpg
5分しっかり浸けます。

写真12.jpg
ザバァアア~
さあ染まりました(ノ*>∀<)ノ!

染めたては、まだ茶色を含んだような
緑っぽい色なので
「大丈夫??」と不安になりますが

なんと職人さんが手早く空気に触れさせると・・

写真13.jpg
見てください!!
どんどん色が鮮やかな
ブルーに変化!!(゜o゜)ビックリ

写真14.jpg
10分もしない間にご覧のとおりの
鮮やかな色に変わり
見守っていた皆がどよめきました!!

写真15.jpg
染色歴50年の福田さん。

「キレイに染まったで。
しかしこれはいい麻やなぁ。
いい生地は染まり方も良いんやで。」
と、素敵な笑顔で教えてくださいました。

このとおり職人さんのお墨付きですから
きっとすばらしい仕上がりになる予感です(*> ᴗ •*)ゞ

写真16.jpg
『染司よしおか』工房の皆様
この度は本当にありがとうございます。
みなさまのすばらしいお仕事
これからも応援しております(*´▽`*)

さて、次回の工程は『お仕立て』です。
またご報告しますのでどうぞお楽しみに!!

【染司よしおか】
https://www.sachio-yoshioka.com/