oshigoto daifukuchou

京都大好き推進室長
デッチーくんの

おしごと大福帳

京表具の裏打ちをやってみよう!の巻

2022.07.12-10:44

おともだち
みなさんこんにちは!! 「京都大好き推進室」企画担当の大江です。
今日は上京区にて
京表具(きょうひょうぐ)の職人さんの
小野澤さんの工房に遊びに行きました!

「はじめまして!デッチーくん!」
出迎えてくださったのは小野澤 光紀(おのざわ みつのり)さん。

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小野澤さんは、京都の伝統工芸の一つ、
「京表具」の伝統工芸士さんです。

□京表具ってなぁに?□
京表具は、和紙や裂(きれ)を糊(のり)を使って 張りこんで作っていきます。
お部屋のなかの襖(ふすま)や障子(しょうじ)壁紙(かべかみ)
掛軸(かけじく)屏風(びょうぶ)などの日本建築に用いられます。
他にも、額装(がくそう)、冊子(さっし)、巻物(まきもの)などの
美術工芸品の制作なども行います。
時には、古い時代の美術品を修復することもあります。
日本人の生活や文化に欠かせない技術なんです。

今回は、京表具のたくさんある技術のうち
「裏打ち(うらうち)」の作業を見学させていただきます。

□裏打ちってなぁに?□
裏打ちとは、作品本紙の裏に紙を貼り付け
しわやたるみを防いで補強することです。
主に裏打ちが必要となるのは
水墨画や書道のように和紙に書いてある作品です。
お習字などをする時のことを思い出してみてください。
紙はその性質上、墨などの水分が加わるとちぢんでしまいます。
このシワやたるみを伸ばすため、裏打ちがされます。

裏打ちされた作品の美しさは一目瞭然!
作品をより引き立てる裏打ちは
額装や掛軸にするときには必須の作業なのです。

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よろしくお願いします!

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よし!やるぞっ!
刷毛(はけ)を持って気合十分のようすです。

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「まずは、デッチーくん、これをよく見てみてね!」
 どれどれ・・・

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むむっ!なにか黒い点があるぞ!

「これは、紬織(つむぎおり)といって
蚕(かいこ)からとれた真綿をつむぎ出した織物なんだよ。
黒い部分が節(ふし)で、ざっくりとしたぬくもりのある丈夫な織物なんだ」

ふむふむ。

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小野澤さんが、刷毛と糊(のり)を用意してくれました。

「刷毛は作業によって使いわけるよ。
まずは、糊刷毛(のりばけ)を使ってみよう!
ちなみに糊は、小麦でできているよ」

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ゆっくり、丁寧に、糊を均等に伸ばしていきます。
デッチーくんも、ちょっぴりお手伝いしてみます。
こんな感じかな?

「じゃあ、デッチーくん、見ててね!」

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あっと言う間の小野澤さんの鮮やかな動きに
デッチーくんもビックリです!

「こっちの刷毛は、打刷毛(うちばけ)といって
紙の繊維を叩くんだ。これも、やってみる?」

デッチーくんは、チャレンジが大好きなので
はじめてのことも、まずはやってみます!

https://youtu.be/HMsnQIvSCNM 

あれ?!デッチーくん、はじめてなのに 
軽やかにリズミカルに叩くね〜
小野澤さんも、ビックリしてるよ。

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「じゃあ、今、打った紙を乾燥させるために、場所を動かします」

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おおっ はやい!

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「裏打ち」作業できました!

紙がシワなく、タルミなく、ぴっちりしています。

小野澤さんが普段作っているものも見せていただきました。

小野澤さんは、伝統的な「京表具」の職人さんのほかに
京表具の技術を使った「表具アーティスト」としての一面もお持ちなんです!

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わぁ!カッコイイっ!

お軸は漢字で上から「一二三 三二一(いちにさん さんにいち)」と書かれている
小筆凰外(こふで おうがい)先生の作品を、小野澤さんが掛軸にされました。

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ぴったりキレイに貼られた紙にうっとり。
京表具の世界って、すごく奥が深いですね。

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こちらの作品もカッコイイね!

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みんなも「京表具」ぜひチェックしてみてください!
小野澤さん、ありがとうございました!

【京表具小野澤】さんのHPはこちらです(外部サイトに移動します) https://kyohyogu-onozawa.kyoto.jp/profile/