みなさんこんにちは!!「京都大好き推進室」企画担当の松方です。
今日は滋賀県大津市に来ています。
え?何しにきたかって?
それはこちら!
どこだかわかりますか?
この大きな水門は
「大津閘門(おおつこうもん)」といって
琵琶湖から京都に舟を通すために
重要な役割を果たした門なんです。
門が開くとその先は
京都の街へと続く水路につながります。
そう。今日は
今年、日本遺産にも認定され
「京都創造者大賞」も受賞された
琵琶湖疏水を巡る船旅
『びわ湖疏水船』にやってきましたぁ!
あ、奥に今から僕たちが乗る船が見えていますね。
琵琶湖疏水とは
明治維新後に衰退する京都に活力を与えた一大事業で
琵琶湖から京都に水を引くことで
舟運や水力発電、その発電により日本発の路面電車が走るなど
明治の先人たちが未来の京都のために
とてつもなく尽力された努力、技術の集大成なのです。
交通の発達などで衰退し長らく途絶えいましたが
なんと2018年春、本格的な通船が
67年ぶりに復活し
京都の新たな魅力スポットとして大人気なんです!
みなさん、もう乗船されましたか?
なんとこのたび、ご担当者様から
「デッチーくん、乗船しにきませんか!」
というご連絡をいただき
さっそく室長は喜んで
すっ飛んでいきましたよ~☆
京阪三井寺駅から徒歩2分で
大津の乗下船場があります。
まずはいきなり乗船するのではなく
約30分、歴史の勉強や
ガイドさんによる注意事項の説明を受けますよ~
あ~ワクワクしてきました。
案内ガイドのTOM(トム)さんが
びわ湖疏水船の歴史や
船に設置されている救命胴衣のつけ方などを
ここで丁寧に教えてくださいます。
説明が終わると
デッチーくんをお見送りするために
なんとお友達が来てくれました!!
じゃーん!「ひかりちゃん」です☆
ひかりちゃんは京都市上下水道局の
マスコットキャラクター♪
京都市上下水道局には
「澄都(すみと)くん」「ひかりちゃん」という
清らかな水が流れる川辺で見かける
ホタルをモチーフに生まれた
マスコットキャラクターがいるんです。
ひかりちゃんとは以前、下京区ふれあいまつりで
会ったことがあるんですよ。
お久しぶり!ひかりちゃん☆
これから乗船する船の前で
仲良く記念写真☆
久しぶりに会えて
うれしそうですねデッチーくん♪
さていよいよ船に乗り込みますよ。
なんとか無事に乗船完了です。
つかの間でしたがひかりちゃんとは
ここでお別れ・・・。
寂しいけどまたすぐ会おうね。
ほんとにありがとう、ひかりちゃん!
じゃあ、いってきまーーーす☆
ひかりちゃんと、スタッフの皆様に
お見送りいただいていよいよ
約55分の船旅のスタートです☆
スタートすると
さっそく一番長いトンネル
「第一トンネル」に突入します。
ん?
トンネルの入口に何か文字がありますね。
『気象萬千(きしょうばんせん)』
「様々に変化する風光はすばらしい」という意味で
なんと初代内閣総理大臣
伊藤博文による揮毫だそうです!ひゃー
そう、この各トンネルの出入口にある文字は
「扁額(へんがく)」といって
びわ湖疏水船に乗船の際は必須の
要チェックポイントですよ!!
伊藤博文をはじめ政府の要職を
歴任した明治の元勲たちが揮毫しており
いかに琵琶湖疏水の事業が巨大なもの
であったかが伺えますね。
さあ船はトンネルを進みますよ~
案内ガイドのトムさんによるクルーズ・・
トム・クルーズ・・・あら。
もとい!トムさんの知識はすばらしく
膨大な知識を
余すところなく披露くださいます!
先ほどは「伊藤博文」の扁額を
教えてもらった矢先
トムさんが教えてくれたのはこちら!
なんとトンネル内に立派な
文字があらわれました!びっくり!
こちらの扁額は
琵琶湖疏水の建設の際に活躍した
時の京都府第三知事「北垣国道」揮毫による
『寶祚無窮(ほうそむきゅう)』という文字。
「皇位は永遠である」という意味です。
これは乗船しないと絶対にみれません!
さあ全長約2,436mの長い第一トンネルをぬけると
穏やかな景色が見えてきました。
四ノ宮エリアです。
びわ湖疏水船はこの四ノ宮にも
乗下船場があるのでここからも乗り降りできますよ。
春は桜、秋は紅葉と
風光明媚な季節の景色が味わえます。
次の諸羽トンネルをぬけると
「山科疏水」と呼ばれる疎水みちに出ます。
桜や紅葉の名所でもあり
「毘沙門堂」「天智天皇陵」などもある
歴史深いエリアです。
ウォーキングツアーなども行われる
この山科疏水沿いは
お散歩などおだやかな憩いの場として
山科の皆様に愛されています
デッチーくんに気づいた人が
たくさん手を振ってくれました♪
山科疏水を過ぎると
第二トンネルが見えてきます。
ちょっとまって!
このトンネルの手前に見えるこの小さな橋は
なんと日本で初めて造られた
鉄筋コンクリートの橋なんですって!!
すぐ横にはその証として
「本邦最初鉄筋混凝土橋」
と書かれた石碑が建っていました。
歴史を感じます~
あれ?入ったときは丸い入口だった
第二トンネルが
出口では先がとんがった形になってる!
デザインがそれぞれ違うのも
見所の一つですね。オシャレ!
さあ、最後の第三トンネルをぬけるといよいよゴール
京都の蹴上(けあげ)エリアです。
トンネルを出てすぐに乗下船場があります。
デッチーくんお疲れ様でした!
スタッフさんがあたたかく迎えてくれます。
この乗下船場には
「旧御所水道ポンプ室」があります。
明治45年に、御所に防火用水を送る目的として
つくられました。
設計者は、京都国立博物館とおなじ
片山東熊、そして山本直三郎。
貴重な産業遺産として今に風格を残しています。
ここも要チェックですよ☆
案内ガイドのトムさん、そして船長と一緒に
記念撮影☆
すばらしいガイドと安全運航をありがとうございました!
そしてデッチーくんを乗船に誘ってくださった
京都市上下水道局の水上さん!
本当にありがとうございました☆
蹴上で下船すると
その先は近年インスタ映えスポットとして
人気の「インクライン」へとつづきます。
さらに、そのインクライン下を通る
トンネル「ねじりまんぽ」にも
見逃せない扁額がありますから
ぜひ足を運んでみてくださいね。
琵琶湖疏水について詳しく知りたい方は
インクラインから歩いてすぐの
「琵琶湖疏水記念館」もオススメです☆
びわ湖疏水船のこの秋の周航は
10/1~11/30まで!
乗船は完全予約制なので
下のリンクからチェックしてみてくださいね☆
【びわ湖疏水船 公式】
https://biwakososui.kyoto.travel/
【びわ湖疏水船 予約申し込みサイト】
https://biwakososui.jp/biwakososui/
【琵琶湖疏水記念館】
https://biwakososui-museum.city.kyoto.lg.jp/
歴史を感じる水の旅!の巻
2020.10.07-14:05
かんこう